提供するよ。


by youused

『夢』
監督:黒澤 明

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「黒澤映画を一つも見たことがない人は確実に人生の何分の1かを損している。」という誰かさんの何とも強引な名言がありますが、自分は黒澤作品はまだこの『夢』しか見たことがないです。
この作品は短編集です。それぞれの最初に、「こんな夢を見た」という書き出しで始まります。もうタイトルそのまま、夢を映画化したという作品ですね。8つの「夢」があるのですがどれも関係性はなく、それぞれ全く違った雰囲気、内容が描かれています。あくまで、「夢」であるのでシナリオなんてものはハナから在ってないようなもので、この映画の真髄は映像の美しさ、そして戦争や環境問題などの問題啓発的要素にあると思います。まぁ、それはホント見ないとわからないものですので、とりあえず見てください。ただ単に映像の美しさだけとっても、動けなくなくなるくらいの雰囲気作りが成されています。これは本当に最高峰なんじゃないかと。
自分は第一話目の狐の嫁入りの場面の森が物凄く好きです。靄(もや)がかって幻想的な雰囲気なのに、どこかしら和風で直線的な締まったものが感じられる何とも不思議な雰囲気です。
たしかに、黒澤すげぇ。
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# by youused | 2005-10-02 15:11 | 映画

Sonic Youth

初めて音楽のレビューをするんですが、色々悩んだ結果アーティストごとに書くことに決めました。頑張るタイ。
最初にレビューするのはSonic Youthです。なぜかってこいつらのCDが一番多いからだよ。自分の持ってるCDごとに書きますぞ。


『Bad Moon Rising』
e0074160_3171650.jpgインディーズ時代の3rd。アルバム全体の雰囲気は暗い感じ。最近買ったばかりでそこまで聴き込んでるわけじゃないんだけど、これは虜になる音だ。決してリズムに体を揺らすようなアルバムじゃないんで注意。逆に旋律は凄いキレイでSonic Youthの良さである「心地良いノイズ」が存分に味わえる作品だね。個人的マスターピースになりそうな予感。

『EVOL』e0074160_3254695.jpg
86年発表の4th。個人的に大好きな作品。我が敬愛する冴えないドラマー、スティーブシェリーが加入して初めての作品となるこれは、レコーディングにこだわったのかどうか知らんが他の作品とは違った感じの音質だと思う。とにかく美しい。欠落のある優しさと言ったらいいのか、可愛らしくもあり非常に冷たくもある不思議な印象を与えられる。⑨の「Expressway To Yr Skull」は涙出そうになるほどドラマチック。オススメ盤です。

『Daydream Nation』e0074160_3364826.jpg
インディーズ最終作。これを聴かずしてSonic Youthは語れない、否、オルタナは語れないと言ってよろしい名盤です。カートがなりたかったっていうSonic Youthとは正にこれのことなんでしょう。月並みで申し訳ないが、①「Teen Age Riot」は殺人級の名曲。このアルバムからSonic Youthを聴き出す人が一番多いんじゃないだろうか。歴史的アレ。

『Goo』
e0074160_344211.jpgメジャーデビュー作。ツタヤとかの名盤特集でよく挙げられてるよね。よく「ポップになった」とか「ノリが重視された」とか言われるけど、自分的には全然アリ。ていうか普通にインディーズ時代からノリノリだろ。たしかにメジャー移籍のおかげかわからんけど、音にまとまりが出たから初期の混沌要素が薄れた作品ではあるね。前作と同様ロックなアルバムですよ。Dinosur jrのJが参加してるって書いてあったから耳を済ませてみたら薄くうめきみたいのが聞こえるだけだったから笑えた。

『Dirty』
e0074160_3591052.jpg俺が高校のときに友人に借りて聴いたSonic Youth初体験のアルバム。当時の感想は「かっこいいけど、汚い。」 タイトル通りじゃないか。ハッキリ言ってこのアルバムはカッコ良すぎ。Sonic Youthってどんな音楽?と聞かれたら、このアルバムの音をまず最初に思い浮かべますね。今までの作品の中でまとまった楽曲が一番揃ってるんじゃないだろうか。これを聴かずして死ぬなんてことのないようにしましょう。

『Washing Mchine』
e0074160_1251136.jpg95年発表の洗濯機。このアルバムを基点としてSonic Youthの音が新しい方向へと向かっていく気がします。一言で言えば「キレイ系」に。純粋で美しいギターノイズ。メロディとは真逆であるはずのノイズがここまで綺麗に聞こえるってのはどういう魔法なんでしょう。この作品は主にベースなしの3本ギターで作られています。音の起伏というよりもその重なり合い、混ざり合いを感じられる作品となってますね。約20分もある⑪「The Diamond Sea」はトリップできますね。これは麻薬だ。。

『A Thousand Leaves』e0074160_1394258.jpg
98年発表。ミニアルバムなどを含めると通算14作目。前作でキレイ系に向かったなんて書いたけど、これはよく実験作とか呼ばれるようにちょっとその流れとは違った場所にいる作品。確かに何となく聴く分にはキツイ作品だね。実際俺もあんまこのCD聴かないし。でも④の「Wild Flower Soul」が大好きなんです。表ジャケからしてそうだけど、この作品のジャケは女の子チック。ていうか内ジャケにキム写りすぎ。

『NYC Ghost & Flowers』e0074160_13215634.jpg
2000年発表のジムオルークプロデュース作品。プロデュースだけじゃなくて演奏にも参加してるみたいね。もうここに来て近年にみるSonic Youthの音が確立されてる感じ。誤解を恐れずに言うけど、これはもう既に癒し系音楽ですな。①「Free City Rhymes」や⑦「NYC Ghosts & Flowers」は下手すると気持ちよすぎて寝ますよ。ヴェルヴェット的な要素が感じられる、②「Renegade Princess」も最高。

『Murray Street』
e0074160_13462951.jpg02年発表。前作のプロデューサーのジムオルークを正式にバンドメンバーに加えての初作品。最強とは正にこのこと。近年作品の中で最高傑作と呼び声高い作品。今までにないほど「楽曲」というものを強く感じる曲が並ぶ。優しく、美しく、且つポップな出来といえるんじゃないだろうか。「捨て曲がない=名盤」と定義されるなら完璧な、大名盤である。捨て曲がないんだからどの曲がいいなんて言えないっしょ。歌ものが多いにも関わらず、ちゃんとソニックユースしてますよ。

『Sonic Nurse』
e0074160_1403764.jpg04年発表の17作目。前作と同様でメロディー重視の内容。「ていうか、前のと似てるよ」って声もチラホラ。ムーレイより先にこっちを聴いてた俺はどっちかというとナースの方が印象強いな。当初は毎日こればっか聴いてました。読書、睡眠にも使えてしまうSonic Youthなんてビックリだね。キレイな曲が目白押しですよ。自分の感想としてはこのアルバムはドラムのスティーブ・シェリーが際立った作品だと思います。存在を主張しすぎないのに面白いことやってるっていう何とも憎いドラムですね。何と言ってもこの音!こんなキレイなドラムの音そうないっスぜ。激オススメ盤ですな。


以上がSonic Youthです。見てわかるように、こいつらに良くない作品なんてないんです。それだけじゃなく、凡作がないんです。全てが音楽的意義に溢れた作品だと思います。
難しいけど、自分的ベスト3を挙げろと言われたら、『EVOL』、『NYC Ghost & Flowers』、『Sonic Nurse』ですかね。これからSonic Youthを聴こうと思う人には『Daydream Nation』を強くオススメします。
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# by youused | 2005-10-02 03:18 | 音楽

THE STING

『THE STING』
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
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73年アカデミー賞を作品賞を含む6部門受賞という怪物映画。基本的にアカデミー賞はあんまり信用してないんですけど、この映画は文句なしによかった。
舞台は1936年のシカゴ。詐欺師が仲間を殺された復讐として裏世界の大物相手に騙しで大金を巻き上げるというもの。あらすじとしては有りがちだね。主演はロバート・レッドフォードとポール・ニューマン。とりあえずこの二人がどうしようもなくかっこよすぎる。この二人が中心となって敵を罠にかけるんだけど、それだけじゃないところがこの映画の面白いところ。見ている観客さえもこの映画に何度も騙されてしまうんですよ、これが。
騙しの巧妙さや、その緊張感などがひしひしと感じられる、もうホント観客を楽しませることを極めている映画だと思います。
よく言われる言葉だけど、
「That's Entertainment!」
この言葉が一番似合う映画ではないでしょうか。
まだ見てない人、あなたが一番この映画を楽しめるはずです。是非。
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# by youused | 2005-10-02 02:54 | 映画

PULP FICTION

『PULP FICION』
監督:クエンティン・タランティーノ
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この映画もずるい。王道過ぎてまだ見てないなんて人もいるんじゃないか。
ただ単純に楽しめる映画なんだけど、構成の工夫がすごい。あそこまでバラバラにしてるのに、「は?今なに?どこ?」っていうような違和感がない。いや、ないことはないんだけどそんな疑問よりもその構成の魔法にかかってしまうのだよ。これはホント凄いよなぁ。。
音楽もカッコイイ!基本的に音楽でなんとなくの映画の良し悪し決まっちゃうよね。ストーリー悪かったらそんなん映画じゃねーって話だし。見てる側のテンション作りとしての音楽ってのはめっちゃ大事だね。そうすると、パルプのオープニングなんて完璧なんじゃね?あれはもう期待しまくっちゃうよなぁ。最初から見るテンションがガーと上がるからワクワク感に包まれながら映画を見ることができる。すげぇや。
キャストは超豪華。ジョン・トラヴォルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリスなどなど。あとタランティーノ本人も出ちゃってるし。ていうか、なんて美しいんだユマ・サーマン。役柄もかっこいいし、近寄りがたい危なさもかなり醸し出ている。この映画は部分部分でも、もちろん楽しめるんだけど、やはり全体通しての面白さを感じるべき映画だと思う。そうすれば驚きという感動は間違いなく得られるね。見ていて喜びと興奮でいっぱいになれるよ。
ひとつ気になる点をあげるとすれば、ブルース・ウィリスが何かかっこつけすぎで浮きまくってるところかな。
ある意味でバカ映画なんだけど、愛すべき映画になるはず。
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# by youused | 2005-09-14 18:03 | 映画

時計じかけのオレンジ

『時計じかけのオレンジ』
監督:スタンリー・キューブリック
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こういう有名すぎる王道映画をレビューするのはどうかと悩んだけど、イイモノを紹介する目的に反することとなるので気にせずレビュー。うーん、どうだろう。。
いや頑張る。これを始めて見たのは大学の映画が見れる施設でだった。自分にとって初のキューブリック作品。始まると同時に大股開いたマネキンが乱立するサイケな部屋で変な白い服着たピエロみたいな兄ちゃんが自信ありげに座ってる。やったー!わけんわかんないぞー!
ちょっとすると、いきなりレイプシーン。大学で席が密接している部屋、両サイド女の子の状態で小さい画面に映るレイプシーンを腕を組んで見る俺。さ、最高だぜ。

この映画は考えさせられる。いや、ていうか考えながら見ずにはいられないんだからしょうがない。小説を読みながら頭で映像を動かすのと相似した行為として、こういう映画は映像見ながら自然に頭の中で考えが動くんだよね。だから小説によるイメージが人によって異なるように、映画見て浮かぶイメージってのも異なるもんだ。だから映画って面白い。このイメージを作らせるのが芸術ってもんじゃないのか。そういう意味で言えば、この映画はイメージの洪水が起こる。暴力を愉しむアレックス、奇妙な用語、クラシック音楽、サイケな装飾、ファッション、エロ、マインドコントロール、すべてが芸術要素となって映像として俺の前に現れるんだ。これ極上よ。それだけじゃなく、ちゃんとしたテーマ性も感じとれる。暴力という悪を題材にしたいかにも皮肉めいた感じ。まぁ、そこらへんも考えるべき事柄ではあるのだけれども、やはりこの有無を言わせぬセンスに頭が上がりません。
最強のオシャレ映画だと思います。
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# by youused | 2005-09-14 17:27 | 映画

MIND GAME

『MIND GAME』
監督:湯浅政明
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最近見た映画です。アニメだよ、アニメ。
何かのビデオ見たときにコレの予告版見て、めっちゃ反応しちゃって即効でDVD借りて見ましたね。だって、監督は映画版のクレヨンしんちゃんとかちびまる子ちゃんのアニメーター!そんでもって音楽担当は山本精一!この時点で即決なのに、あんな予告版見せられたら見たくなるに決まってますって。
とりあえず、予告版見てみ。

この映画は正にあらすじなんてどうでもいい映画。でもテーマはデカイ。
笑えるし、泣けるし、驚けるし、ドキドキできるし、浸透できる、感情移入もできるし、確かにそうだと気づかされ、鼓舞されてしまう。まさしく感動の塊のようなアニメだった。もうこんなん殿堂入りしなくてどうするんですか。

何か必要以上に褒めちぎってるけど、そんだけ素晴らしい作品です。
実写と混ざるようなアニメなので、声優と言っていいのか出演と言っていいのかわからないけど、主役の西くん役の今田耕司に乾杯。そしてここまで映像と同化させてしまう精一のセンスにも乾杯。見終わって興奮して友達にメール送りまくっちゃったくらい凄い映画です。是非。
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# by youused | 2005-09-14 16:34 | 映画

マグノリア

『マグノリア』
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
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まず始めのレビューということで、今んとこ自分が見た映画の中で一番好きな映画をレビューします。今んとことは言うけれども、たぶんこれから先も3本の指のうちに入る作品だと思う。要するに、大好きじゃんってこと。
「カエルが降る映画」ということで話題になったこの映画だけど、人によって評価はマチマチのよう。いわゆる、賛否両論系ってやつ。「わけわからん」「長すぎ」「カエルきもい」と辛口評価の方が多い気もするくらい。自分がいいなと思った映画が評価低かったりするとちょっと悔しいキモチになるよね。でも俺はこうやって賛否両論になることはとても素晴らしいことだと思うのだよ。だって芸術っていうものはパーソナルなものじゃないか。誰にでもわかる感動っていうものにはもう飽きたでしょ?正直。
そんなあなたにマグノリア。この映画、主人公がざっと10人くらいいます。トム・クルーズもいるよ。トム・クルーズは好きじゃないけど、この映画での彼は最高。ファンの女性は股を濡らすと思います。主人公はみんなそれぞれに物語があってそれが平行して進んでいく感じなんだけど、みんな凄く良い。いや、良いというよりもみんなどうしようもなく悲しい。みんながみんな、ギリギリのラインに立っていて、物凄く危うい印象を受ける。ちょっとのことでどうしようもないことになりそうな、そんな危なさが漂っている感じががするんだ。みんなが歌いだすシーンなんて悲しさと感動の渦に巻かれて死にそうになりました。あ、別に見てヘコむような映画じゃないですよ。
とりあえず、187分という長い映画なんだけど時間を忘れるどころか永遠に終わらないでくれと願った。自分にとってはそんな映画です。傑作か名作かなんてわからんけど、マイベスト。

カエルの意味なんて聞くなって、そんなんわかってんだろ?
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# by youused | 2005-09-14 16:09 | 映画

人生へ栄養。

感動のため、幸せのためにレビューします。
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# by youused | 2005-09-14 15:24