提供するよ。


by youused

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戦場のメリークリスマス

『戦場のメリークリスマス』
監督:大島渚

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ベタ褒めばっかりだから、たまにはちょっと違った形で。
別にこの映画は見て凄く感動したとか、そういうんじゃないんです。とりあえず有名だし、見とこうと思ったら予想と違って全然ポピュラーな映画じゃありませんでした。なんていうか、混沌。シナリオとか録り方とかそういうことを言ってるんじゃなくて、一つ一つの場面が個々に存在してるみたいな感覚と、日本人の英語のヘタクソさと、外国人の日本語のヘタクソさと、学生服着ちゃってるボウイと、、、なぜか見てて目が回る気分でした。主題としては、個人的な信念を互いに対決させながら、そこに相手に対する何かしらの感情が生まれていくっていう感じに捉えました。その感情ってのは理解なんだか尊敬なんだか畏怖なんだか友情なんだか愛情なんだかよくわからないんですけどね。あとは単純に過去に対する罪の意識を「死」と結びつけるっていう悲劇的なところかな。
てか、この映画キャスティングがおかしい。坂本龍一、デヴィット・ボウイ、ビートたけし、三上寛、、、みたいな。何だよ、これ。いやぁ、それにしても、たけしの演技って何でこんなに怖いんでしょうか。殺気っていうか何ていうか。笑顔さえも怖い。
音楽担当はもちろん坂本龍一で、主題歌は有名なアレです。
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by youused | 2005-10-08 04:03 | 映画

独裁者

『独裁者』
監督:チャールズ・チャップリン

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チャップリンの初トーキーにして、トーキー自体にとっても革命となったという曰くつきの作品。自分にとってチャップリン映画の中で一番興奮し、感動した作品だ。
この映画を喜劇と見ない意見もあるようだが、自分は喜劇であるからこそ素晴らしい作品なのだと思っている。だって、あのナチスですぜ?ヒトラーですよ?こいつを喜劇で笑いものにするなんて誰が考えますか。現代ならまだしも、あの時代に。たぶんこの映画が発表された当時に見ていたら万倍の感動があったのではないかと思います。いや、もしかしたら今だからこそ見るべき映画なのかもしれませんね。
チャップリンは記憶のない理容師と独裁者(ヒトラー)の二役を演じています。ヒトラーの真似が物凄くいいです。めちゃくちゃ言ってるだけにしか聞こえないってとこがまた皮肉っぽくてね。風船の地球儀と戯れるシーンも有名ですが、やはりラストの演説シーンでしょう。これはもう、素です。役でも何でもないチャップリン自身がそこにいる気がします。当時のトーキーでここまでしゃべくりまくるってのも掟破りだったみたいです。ヒトラーの格好したやつが愛と平和をマジで叫ぶんですよ?ため息しか出ませんわ。あっぱれでございます。
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by youused | 2005-10-06 03:55 | 映画

茶の味

『茶の味』
監督:石井克人

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これはコメディなんだろう、たぶん。何とも温かく、何ともサイケな作品となっております。でもそのサイケ要素さえも温かい。田舎っぽい雰囲気もよく、見ながら幸せを感じられる映画ですねこれは。
しっかりと観客をついてこさせる強引な脚本作りがされているわけではないので、事件が起きて解決に勤しんでつまづくけど最終的には解決してハッピーエンド!的な典型的な形はしていません。全体的にそれぞれのストーリーが漂いながら進行していきます。展開を見る映画ではなく、アンビエント音楽を聴くかのように漂っているものを感じながら見ることの出来る映画なのではないでしょうか。そこには、甘酸っぱい恋心、笑えるような不思議な出来事、そして家族愛が漂っています。その雰囲気が気持ちよくて、俺なんかはずっとニヤニヤしながら見てましたね。
浅野が野糞デビューしたときの話をするシーンがお気に入りです。語りの自然さといい、やはりこいつは偉大だと実感しました。
何か一息入れたい気分のときにでも、力を抜いて何も考えずに見てみましょう。
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by youused | 2005-10-02 16:28 | 映画

『夢』
監督:黒澤 明

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「黒澤映画を一つも見たことがない人は確実に人生の何分の1かを損している。」という誰かさんの何とも強引な名言がありますが、自分は黒澤作品はまだこの『夢』しか見たことがないです。
この作品は短編集です。それぞれの最初に、「こんな夢を見た」という書き出しで始まります。もうタイトルそのまま、夢を映画化したという作品ですね。8つの「夢」があるのですがどれも関係性はなく、それぞれ全く違った雰囲気、内容が描かれています。あくまで、「夢」であるのでシナリオなんてものはハナから在ってないようなもので、この映画の真髄は映像の美しさ、そして戦争や環境問題などの問題啓発的要素にあると思います。まぁ、それはホント見ないとわからないものですので、とりあえず見てください。ただ単に映像の美しさだけとっても、動けなくなくなるくらいの雰囲気作りが成されています。これは本当に最高峰なんじゃないかと。
自分は第一話目の狐の嫁入りの場面の森が物凄く好きです。靄(もや)がかって幻想的な雰囲気なのに、どこかしら和風で直線的な締まったものが感じられる何とも不思議な雰囲気です。
たしかに、黒澤すげぇ。
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by youused | 2005-10-02 15:11 | 映画

Sonic Youth

初めて音楽のレビューをするんですが、色々悩んだ結果アーティストごとに書くことに決めました。頑張るタイ。
最初にレビューするのはSonic Youthです。なぜかってこいつらのCDが一番多いからだよ。自分の持ってるCDごとに書きますぞ。


『Bad Moon Rising』
e0074160_3171650.jpgインディーズ時代の3rd。アルバム全体の雰囲気は暗い感じ。最近買ったばかりでそこまで聴き込んでるわけじゃないんだけど、これは虜になる音だ。決してリズムに体を揺らすようなアルバムじゃないんで注意。逆に旋律は凄いキレイでSonic Youthの良さである「心地良いノイズ」が存分に味わえる作品だね。個人的マスターピースになりそうな予感。

『EVOL』e0074160_3254695.jpg
86年発表の4th。個人的に大好きな作品。我が敬愛する冴えないドラマー、スティーブシェリーが加入して初めての作品となるこれは、レコーディングにこだわったのかどうか知らんが他の作品とは違った感じの音質だと思う。とにかく美しい。欠落のある優しさと言ったらいいのか、可愛らしくもあり非常に冷たくもある不思議な印象を与えられる。⑨の「Expressway To Yr Skull」は涙出そうになるほどドラマチック。オススメ盤です。

『Daydream Nation』e0074160_3364826.jpg
インディーズ最終作。これを聴かずしてSonic Youthは語れない、否、オルタナは語れないと言ってよろしい名盤です。カートがなりたかったっていうSonic Youthとは正にこれのことなんでしょう。月並みで申し訳ないが、①「Teen Age Riot」は殺人級の名曲。このアルバムからSonic Youthを聴き出す人が一番多いんじゃないだろうか。歴史的アレ。

『Goo』
e0074160_344211.jpgメジャーデビュー作。ツタヤとかの名盤特集でよく挙げられてるよね。よく「ポップになった」とか「ノリが重視された」とか言われるけど、自分的には全然アリ。ていうか普通にインディーズ時代からノリノリだろ。たしかにメジャー移籍のおかげかわからんけど、音にまとまりが出たから初期の混沌要素が薄れた作品ではあるね。前作と同様ロックなアルバムですよ。Dinosur jrのJが参加してるって書いてあったから耳を済ませてみたら薄くうめきみたいのが聞こえるだけだったから笑えた。

『Dirty』
e0074160_3591052.jpg俺が高校のときに友人に借りて聴いたSonic Youth初体験のアルバム。当時の感想は「かっこいいけど、汚い。」 タイトル通りじゃないか。ハッキリ言ってこのアルバムはカッコ良すぎ。Sonic Youthってどんな音楽?と聞かれたら、このアルバムの音をまず最初に思い浮かべますね。今までの作品の中でまとまった楽曲が一番揃ってるんじゃないだろうか。これを聴かずして死ぬなんてことのないようにしましょう。

『Washing Mchine』
e0074160_1251136.jpg95年発表の洗濯機。このアルバムを基点としてSonic Youthの音が新しい方向へと向かっていく気がします。一言で言えば「キレイ系」に。純粋で美しいギターノイズ。メロディとは真逆であるはずのノイズがここまで綺麗に聞こえるってのはどういう魔法なんでしょう。この作品は主にベースなしの3本ギターで作られています。音の起伏というよりもその重なり合い、混ざり合いを感じられる作品となってますね。約20分もある⑪「The Diamond Sea」はトリップできますね。これは麻薬だ。。

『A Thousand Leaves』e0074160_1394258.jpg
98年発表。ミニアルバムなどを含めると通算14作目。前作でキレイ系に向かったなんて書いたけど、これはよく実験作とか呼ばれるようにちょっとその流れとは違った場所にいる作品。確かに何となく聴く分にはキツイ作品だね。実際俺もあんまこのCD聴かないし。でも④の「Wild Flower Soul」が大好きなんです。表ジャケからしてそうだけど、この作品のジャケは女の子チック。ていうか内ジャケにキム写りすぎ。

『NYC Ghost & Flowers』e0074160_13215634.jpg
2000年発表のジムオルークプロデュース作品。プロデュースだけじゃなくて演奏にも参加してるみたいね。もうここに来て近年にみるSonic Youthの音が確立されてる感じ。誤解を恐れずに言うけど、これはもう既に癒し系音楽ですな。①「Free City Rhymes」や⑦「NYC Ghosts & Flowers」は下手すると気持ちよすぎて寝ますよ。ヴェルヴェット的な要素が感じられる、②「Renegade Princess」も最高。

『Murray Street』
e0074160_13462951.jpg02年発表。前作のプロデューサーのジムオルークを正式にバンドメンバーに加えての初作品。最強とは正にこのこと。近年作品の中で最高傑作と呼び声高い作品。今までにないほど「楽曲」というものを強く感じる曲が並ぶ。優しく、美しく、且つポップな出来といえるんじゃないだろうか。「捨て曲がない=名盤」と定義されるなら完璧な、大名盤である。捨て曲がないんだからどの曲がいいなんて言えないっしょ。歌ものが多いにも関わらず、ちゃんとソニックユースしてますよ。

『Sonic Nurse』
e0074160_1403764.jpg04年発表の17作目。前作と同様でメロディー重視の内容。「ていうか、前のと似てるよ」って声もチラホラ。ムーレイより先にこっちを聴いてた俺はどっちかというとナースの方が印象強いな。当初は毎日こればっか聴いてました。読書、睡眠にも使えてしまうSonic Youthなんてビックリだね。キレイな曲が目白押しですよ。自分の感想としてはこのアルバムはドラムのスティーブ・シェリーが際立った作品だと思います。存在を主張しすぎないのに面白いことやってるっていう何とも憎いドラムですね。何と言ってもこの音!こんなキレイなドラムの音そうないっスぜ。激オススメ盤ですな。


以上がSonic Youthです。見てわかるように、こいつらに良くない作品なんてないんです。それだけじゃなく、凡作がないんです。全てが音楽的意義に溢れた作品だと思います。
難しいけど、自分的ベスト3を挙げろと言われたら、『EVOL』、『NYC Ghost & Flowers』、『Sonic Nurse』ですかね。これからSonic Youthを聴こうと思う人には『Daydream Nation』を強くオススメします。
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by youused | 2005-10-02 03:18 | 音楽

THE STING

『THE STING』
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
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73年アカデミー賞を作品賞を含む6部門受賞という怪物映画。基本的にアカデミー賞はあんまり信用してないんですけど、この映画は文句なしによかった。
舞台は1936年のシカゴ。詐欺師が仲間を殺された復讐として裏世界の大物相手に騙しで大金を巻き上げるというもの。あらすじとしては有りがちだね。主演はロバート・レッドフォードとポール・ニューマン。とりあえずこの二人がどうしようもなくかっこよすぎる。この二人が中心となって敵を罠にかけるんだけど、それだけじゃないところがこの映画の面白いところ。見ている観客さえもこの映画に何度も騙されてしまうんですよ、これが。
騙しの巧妙さや、その緊張感などがひしひしと感じられる、もうホント観客を楽しませることを極めている映画だと思います。
よく言われる言葉だけど、
「That's Entertainment!」
この言葉が一番似合う映画ではないでしょうか。
まだ見てない人、あなたが一番この映画を楽しめるはずです。是非。
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by youused | 2005-10-02 02:54 | 映画