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提供するよ。


by youused

Mark Fry

Mark Fry
『Dreaming With Alice』


Mark Fry_e0074160_437442.jpg御茶ノ水のジャニスのアシッドフォーク特集で見つけたMark Fly。たしかイギリスの人だった気がするけど、イタリアのレーベルから出してるみたい。これがもう、素晴らしくぶっ飛んでます。
リバーブかかりまくりの深い悲しげな歌声に、美しくループするフォークギターがたまらん。迷った深い森の中でもう抜け出すを諦めて、音楽作っちゃいました!みたいな、もの悲しいのに手拍子打てちゃう感じの作品です。トラッド要素もあり、サイケロック要素もあり、ギター弾きまくり、ノリと陶酔感たっぷりで聴いてて飽きないです。いちいち曲の間に入る短い挿入曲がなければ100点あげちゃう。
# by youused | 2007-01-07 04:39 | 音楽

CITY OF GOD

『CITY OF GOD』
監督:フェルナンド・メイレレス
CITY OF GOD_e0074160_4372071.jpg
久しぶりにスゲェ映画を見た。実際にブラジルであった事件を元に作られたギャング映画なんだけど、とりあえず人死にまくり。銃の嵐。あげくの果てには子供も笑って撃ち殺すっていう物凄い映画であります。たしかに恐ろしい内容ではあるんだけど、これがもう最高なんだよ。主軸の物語の中に様々なサイドストーリーや色々な視点が挿入されてて、構成が凄い。疾走するかのようなテンポも良くて、見ていて飽きないし、次はどうなるのかとワクワクしてしまう。
自分が映画に求めることっていうのは、自分が体験できないような非現実を仮想体験して感動を得るということなのだけれども、この映画のようなことが実際にあったなんて、なんていう非現実な現実なんだ。映画だけにしろよマジで。ブラジル頑張れ。
# by youused | 2006-08-10 04:47 | 映画

トラッド・フォーク

英国やアイルランド周辺の伝統音楽である、トラッド。
これが熱い。
60s後半~70sにかけてのトラッド・フォークはロックの影響もあって、美しいメロディを兼ね備えた激しさがあり、素晴らしい陶酔感を与えてくれます。


Fairport Convention
『Liege & Lief』
トラッド・フォーク_e0074160_3364956.jpg
ユニオンで一番安いトラッドのCDを探してたら、名前を知ってたフェアポートコンベンションが840円であったので即効買い。後で調べたら、偶然にもこいつが怪物でした。フェアポート・コンベンションの最高傑作と名高い4thだそうで。同時に英国音楽の歴史的名盤とまで言われてしまう、それはもうアリガタイ作品らしいのです。実際、内容も肩書きに相応しい音楽やってます。②「Reynardine」のサンディの高揚感溢れるヴォーカル、③「Matty Groves」や⑦「Tam Lin」のイカレちゃいそうなくらいの陶酔を与えてくれるグルーヴ感。ロック好きも体を揺らしてしまうこと間違いなしな熱いアルバムとなっておりますよ。私は、もうこれなしじゃいられない身体にされてしまいました。

Vashti Bunyan
『Just Another Diamond Day』

トラッド・フォーク_e0074160_354124.jpg
御茶ノ水のジャニスで、「英国フォークの大名盤!」とか書いてあったから思わず手に取ってしまった何だか見たことのあるジャケ。中のブックレットを読んでみてビックリ。CDでの再発がされるまでは、トラッド・フォークのヲタク達の間では10万単位で取引されていた幻のアルバムだったらしい。そんな凄い作品が300円ちょいでレンタル出来ちゃうなんて、何て素晴らしい世の中なのだろうか。これがまた素晴らしい内容なのだから「幻」の由縁に納得してしまうのですよ。ヴァシュティ・バニアンの壊れそうな、悲しく、怪しく、美しい、その歌声は「神々しい」という最上級の形容詞がついてしまいます。短い無駄を一切取り除いた極上のフォークソングが揃ってます。聴き方によっちゃ、涙します。
# by youused | 2006-05-16 04:06 | 音楽

まぼろし

『まぼろし』
監督:フランソワ・オゾン
まぼろし_e0074160_4594823.jpg

この映画はこれまで見てきた数ある名ラストシーンの中で3本の指に入ります。第三の男と、これと、あと何だろう・・・って感じ。あれに匹敵するってんだからもう間違いないですよ。色んな解釈ができ、悲しくもとれるし明るくもとれる。人によってハッピーエンドな映画か否かが分かれるんじゃないでしょうか。自分は始めはハッピーエンドかと思ってたけど、友人と意見を交わしたらまた違う見方を得ることができましたよ。いやぁ素晴らしい。
この作品は、「静寂」とも「狂気」とも言える雰囲気の作品となっています。純粋にこの映画を味わって欲しいから、ネタバレ記事は書きません。だから、これ読んでどんな作品だろうとアマゾンやらレビューサイトやらを検索しないで、そのままレンタルショップに駆け込んでいただきたい。唯一つだけ、「ラストシーン」という先入観を持って見れば物語のそれぞれのシーンをつなぎ合わせて感じることができると思います。悲しげだけど、凄く綺麗な映画です。激オススメ。
# by youused | 2006-02-02 05:15 | 映画

勝手にしやがれ

『勝手にしやがれ』
監督:ジャン・リュック・ゴダール

勝手にしやがれ_e0074160_4515074.jpg
とうとうゴダール作品に手を出してしまいました。と言っても、本作は難解さはほとんどなく、素直なストーリーとなっている。最近になって、ヌーヴェル・ヴァーグと呼ばれる作品にちょいちょい触れるようになってきたが、その記念碑的存在とも言われる本作に、ヌーヴェル・ヴァーグっぽさをあまり感じ取れなかったのは、自分が未熟だからだろうか。未熟って言い方もおかしいか。まぁ、何事も最初はハテナマークから始まるものだ。
おおまかな流れは、ワルな主人公のミシェルが警察殺しちゃって、警察に追われながら女と過ごすみたいな感じ。とにかく煙草ふかしまくりの主人公ミシェルがかっこ良すぎる。こんな肝が据わったヤツいるんだろうか。劇中のセリフも後半になっていくにつれて味を増して行き、小説を読んでる気分になってくる。ラストシーンのロングカットも示唆的なものを感じられて、深さを感じる。ゴダール作品だと身構えていただけに、ちょっと呆気なさを感じたが、かっこいいオシャレ映画なんじゃないだろうか。パリのシャンゼリゼのシーンが物凄く美しくて感動した。
映画を考えながら見ようとしたが、ストレートなストーリーに見入ってしまった。この映画はそういう映画でいいのかもしれない。たぶん。
# by youused | 2006-02-02 04:48 | 映画